古い車の維持費はいくら上がる?13年超の負担増と手放す判断
「車両代を払い終わった古い車に乗り続けるのが、いちばん経済的」——半分は正しく、半分は落とし穴のある考え方です。ローンがない分の身軽さは事実ですが、古い車の維持費は税金・車検・修理の3方向から静かに上がっていく構造になっています。
この記事では、何がいくら上がるのかを公的情報で確認できる範囲で整理し、「乗り続けるか、手放すか」を数字で判断する方法を紹介します。
この記事でわかること:
- 古い車で上がる維持費の内訳(税金・車検・修理)
- 自分の車の「年間維持費」を30分で計算する方法
- 維持と手放しの分岐点の見つけ方
この記事の結論
古い車の維持費は「税金の重課(13年超で自動車税約15%増・軽は約20%増、重量税も経年区分あり)」+「膨らむ車検整備費」+「読めない突発修理費」の3層で上がります。判断のコツは、直近1年の実費を合計して「この車の年間維持費」を1つの数字にすること。その額と車の現在価値・乗り換え費用を並べれば、答えは計算で出ます。
上がる維持費①: 税金(金額が制度で決まっている部分)
税金の負担増は公的情報で確認できます。
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自分の車の実額は、納税通知書の額に重課率を掛ければ概算できます。詳しい制度解説は13年目の税金の記事を参照してください。
上がる維持費②: 車検・整備費
税金と違い制度で決まってはいませんが、経年車の車検が高くなるのには明確な理由があります。
- 交換部品が増える: ブッシュ・ブーツなどのゴム類、ブレーキ周り、ベルト類は経年で確実に劣化します
- 予防整備の提案が増える: 「次の車検まで持たない可能性がある部品」の交換を勧められる機会が増えます
- 重量税の重課が車検費用に上乗せされる: 上の表のとおり、13年超の車検は法定費用自体が高くなっています
上がる維持費③: 突発修理費(読めないのが最大の問題)
経年車の一番厄介なコストは、金額そのものより予測できないことです。エアコン、オルタネーター、ウォーターポンプ、パワーウィンドウ——13年を超えたあたりから、こうした故障が「いつ来てもおかしくない」状態になります。1回数万円の修理が年に複数回続くと、気づけば乗り換えの頭金分を修理に使っていた、というのが典型的な後悔パターンです。
30分でできる「年間維持費」の計算
判断を感覚から計算に変える手順です。
- 直近1年の実費を集める: 自動車税の納税額+車検費用の1年分(2年車検なら半分)+任意保険+この1年の修理・整備費
- 合計して「年間維持費」を出す: これがこの車を持ち続ける年間コストです
- 車の現在価値を無料査定で知る: 古い車は自分が思うより高いことも安いこともあります。実額を確認します
- 並べて判断: 「年間維持費 × あと乗るつもりの年数」と「いま売った受取額+乗り換え費用」。乗り換えない選択(カーシェア・レンタカー・公共交通)も比較対象に入れると、判断の精度が上がります
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分岐点のサイン
計算の結果に加えて、次のサインが出ていたら「手放す側」に傾けて考えるのが経験則です。
- 年間維持費が車の現在価値を超えている
- 車検見積もりに「次回まで持たないかも」の部品が並び始めた
- 稼働が月数回以下(維持費を利用回数で割ると1回あたりが割高)
- 13年目・18年目の車検が近い(重量税の区分が上がる節目)
手放す場合のタイミングの詰め方は廃車タイミングの記事、古い車の売り先は15年落ちの記事にまとめています。